血尿

血尿の原因

尿は腎臓でつくられて腎盂を通り、尿管から膀胱に届きます。膀胱に溜まった尿は、その後尿道を通って体外に排出されます。血尿は、尿がつくられて運ばれるこうした尿路やその周辺に生じる疾患によって起こっています。血尿を起こす疾患には、すぐに自然治癒するものから、がんなどの深刻なものまで様々なものがあります。真っ赤に見える血尿でも数日~1週間で回復することもあれば、痛みなどがなく血尿のみで膀胱がんが発見されることもあり、症状の強さでも判断はできません。
血尿には見た目でわかる肉眼的血尿と、尿検査でわかる顕微鏡的血尿(尿潜血)があり、いずれの場合も疾患の可能性があります。血尿がある場合、下記のような病気が疑われますので、お早めに当院までご相談ください。

血尿の症状がある病気

急性腎炎

血液をろ過して尿をつくる糸球体に炎症が起きて血尿を生じています。発症は小学生に多く、最初に咽頭炎や扁桃炎、皮膚の炎症が発症して治り、その数週間後に急性腎炎を発症することが多くなっています。上気道や皮膚の炎症を起こしてしばらくしてから症状を起こした場合には、速やかに当院までご相談ください。
主な症状は、顕微鏡的血尿、たんぱく尿、尿量の減少です。進行すると目の周囲のむくみ、高血圧、動悸、倦怠感などを起こすこともあります。顕微鏡的血尿やたんぱく尿は尿検査をしないとわかりません。上気道や皮膚の炎症を起こした場合、しばらくの間、むくみや動悸、だるさなど、疑わしい症状がないか気を付けてあげることが重要です。

急性膀胱炎

尿道から侵入した細菌が膀胱粘膜に感染して炎症を起こしています。頻尿排尿痛(排尿の最後にしみるようなツンとする痛みがある)、尿の白濁(おしっこの濁り)、血尿などがあります。薬物療法で比較的短期間に治すことができますが、症状がなくなったからと服薬を途中で止めてしまうと再発します。再発を繰り返して慢性化すると治しにくくなりますので、医師の指示通りに服薬してしっかり治すことが重要です。

膀胱炎について

尿路結石

腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿路に結石がある状態で、結石が尿路の粘膜を傷つけて血尿を起こすことがあります。尿管は細長く、途中で細くなっている部分があるため激しい痛みなどの症状を起こすことが多くなっています。下腹部、腰、背中、わき腹などの痛み、発熱、吐き気や嘔吐などの症状を起こします。こうした症状は幅広い疾患が疑われますので、早急に当院までご相談ください。

尿路結石について

泌尿器のがん(腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん)

血尿は、腎臓がんや膀胱がんの初期症状として生じることもあります。膀胱がんでは、痛みなど他の症状がなく、血尿のみの症状を起こすこともあります。また前立腺がんは進行するまで自覚症状に乏しく、ある程度進行してから血尿などの症状を起こします。
血尿がある、尿検査で尿潜血陽性を指摘された(顕微鏡的血尿)場合や、頻尿、残尿感、排尿痛、排尿困難、尿が泡立つ・臭うなど尿に関する問題がある場合は、できるだけ早く当院までご相談ください。

がんへの取り組みについて

尿路がんにもご注意を

尿路は尿の通り道で、腎臓の腎盂、尿管、膀胱、尿道があります。尿路がんはこの尿路にできるがんです。腎臓がんと腎盂がんは別のものと考えられていて、腎盂がんは尿路がんに含まれます。尿路がんは男性や高齢者に多かったのですが、現在は女性の発症も増えています。
尿路がんは初期症状として血尿を生じることが多くなっています。目で見てわかる肉眼的血尿で発見されることが多いのですが、尿検査で初めてわかる顕微鏡的血尿(尿潜血)をきっかけに早期の尿路がんが発見されることもあります。尿路がんは多発や再発を起こしやすい傾向があるため、早期発見のためにも血尿があった場合はできるだけ早く検査を受けることが重要です。基本的に、尿を顕微鏡で観察する尿沈渣や尿細胞診、超音波検査など心身への負担の少ない検査を行って診断しますが、必要と判断される場合には膀胱鏡検査で膀胱粘膜の状態を確認します。こうした検査でがんの疑いがある場合には、連携している高度医療機関をご紹介しています。当院では、こうした検査や結果についてわかりやすく丁寧にご説明していますので、心配なことなどがありましたらなんでも遠慮なくご質問ください。

がんへの取り組みについて

TOPへ